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澤電気機械について About us

アクションを起こし、
柔軟性をもってお応えしていく
代表取締役社長インタビュー
澤電気機械株式会社
代表取締役社長

坂本 喜博
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創業90周年を迎えて
まずはご愛顧いただいたお客様や、富士電機をはじめとするサプライヤー様、そして社員の皆様へ、心より感謝申しあげます。おかげ様でここ10年はほぼ安定してサービスを提供できるようになったと思っている次第です。
澤電気機械の主な事業、サービス
澤電気機械のメイン商材は富士電機製品で、半導体からモータ、マグネットブレーカーなど、ほとんどの機種を取り扱っています。多くはマテハン関連のご要望をお客様からいただきご提案することや、名指しでこの製品とおっしゃられることもあります。品質保証の面から、接点開通や、モータに対する周辺機器に関する多少の選定などは行っています。
最近は屋根上の耐熱塗装など少しユニークな事業も展開し ています。きっかけはとあるトラブルでした。確認のため工場へ伺うと、現場温度が42度と高く労働環境に課題があると思ったのです。この時ふと、遮熱塗装のPRを受けていたことを思い出し、それを提案したところご採用いただき今に至っています。日常には色々な気づきが落ちているものですが、これをいかにして拾い、アクションを起こすかが大切だと感じた出来事でした。
リスクを予測したビジネス
当社は箕面に物流倉庫を有しています。富士物流へ業務を委託していますが、これは物流に関するトレーサビリティを用意するにあたってアウトソーシングしようという考え方です。もうひとつは地理的な要因です。本社社屋は道頓堀川に面していますが、震災等が発生したら、水位が2.7〜3メートルほど上がると言われています。当初は本社1階に倉庫がありましたが、在庫している製品がカスタム品ばかりなので、いざという時、新しい在庫を用意するのに時間がかかってしまいます。BCP対策を考え、影響を受けづらいところに保管しておく必要があります。
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澤電気機械ヒストリー
90年前、鳥取県に生まれた澤 謙太郎さんが、大阪で事業をはじめました。創業当初は電材関係の部品を扱っていました。富士電機の特約店としては、当社は4~6番目の契約会社だったようですが、当時富士電機は家電を取り扱っており、当社も大阪で家電の卸をしていました。チューナーや2層式の洗濯機、ジューサーミキサー、扇風機などですね。その頃は130人ほどの社員がいました。
現在の浪速区へ移転したのは45年ほど前になります。かつてこの辺りは材木問屋が多く、道頓堀川の川べりにも多く係留されていました。今ではマンションが多く建設されています。
近年印象に残っているのは2020年頃の新型コロナウイルス感染拡大です。少なからず事業に影響が及びました。流通も止まってしまい、商談にも行けなくなったのが辛かったですね。コロナ禍を経てテレワークやウェブミーティングなどが促進されましたが、私たちがもっとも大切にしている「人付き合い」がしづらくなりました。
「人付き合い」の大切さ
人と人とのリアルな接触はまだまだ必要なのだと考えています。たとえば、90周年を迎えるにあたって会社ロゴマークを刷新しました。新しいロゴマークを印刷した名刺を配布する際に、ほとんどの方がロゴをじーっとご覧になられ、平仮名の【さわ】がモチーフだとお気づきいただける。この5秒間がとても大事だと考えています。
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日頃お取引をさせていただいてるお客様から「困ったときに澤電気の顔が浮かんだ」とおっしゃっていただけることは大変ありがたいことだと感じています。富士電機に限らず他メーカーでも類似した製品が多く存在するなか、澤電気をお選びいただける理由は、きっと「人付き合い」から生まれる力なのだと思います。今の若い方々は学校を出た時点でPCを扱うことができ、ネットを通じて情報収集するという能力も持っておられ、我々が世の中に出た頃に比べればベースのポテンシャルが高い。大事なことは、そこから何を以って光っていくか、どのようにしてお客様のお困りごとを解決することができるかということです。お困りごとを察知し、アクションを起こせるかが大切です。
アクションと柔軟性
近年さまざまな要素がスピードアップしています。ゆっくり考えていたら取り残されてしまいます。間違っていたらやりなおしたらいい。早くアクションを起こせばやり直すチャンスが生まれる。そんな考え方を持ってお仕事させていただくことが重要です。
もう一つは「柔軟性」です。お客様のニーズを掴み、軟体動物のように変化していくことで、お客様のお困りごとにお応えすることができ、ビジネスチャンスの創出や拡大へつながっていきます。お客様に合わせて手札を選ぶことで、先述したような「顔を浮かぶ」ような関係を構築していくことにもつながっていきます。
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澤電気機械や社風や文化
現在の社員数は30人ほどですが、少しずつ増えており、平均年齢も若くなってきました。女性も含めて営業スタッフが12〜13人ほどいますが、ジェンダーフリーのこの時代、女性に限らずポテンシャルを持っておられる方であれば、男性あれ海外の方であれ、積極的に採用していきたいと考えています。
社風は「真面目さ」ですね。皆本当に真面目で、お客様からの厳しい要求にも日々粘り強くお応えしています。またコロナ禍をのぞいて毎年、サプライヤー様などもお招きし、収穫祭と称してビアパーティーをしてきました。お好み焼きやカレーライスなどは社員の方々が自ら用意してくださります。
これから100周年を見据えて
ここから10年は一層厳しくなるだろうと考えています。そんな中で私たちが世の中に対応しながら事業を続けていくため、一度リセットして初心に戻ろうと考えました。そこで、先述したロゴマークの刷新に至りました。あくまでも今は過渡期です。これからも事業を継続していくために、今回作った新しいロゴはゴールに向けた初心からのキックオフと考えています。
事業については、やはり柔軟性を重要視しています。10年先の世の中は一層多様化していると想像できます。外洋に対して柔軟に対応していくためには、見た目も含めて、少ない予算でも頭を捻り、さまざまな試行錯誤を繰り返し、ダメならやめる。プライドなど大事なことも色々ありますが、お客様に対してどのような価値を提供していくかがもっとも重要であり、それこそが澤電気機械の真骨頂です。
加えてこれからは情報戦になると思うので、私も含めて社員全体のセンサーを鍛えていかねばならない。気づきが300回あったとしたら、30回ぐらいは、商売の種があると思います。では我々がなぜ見過ごすのかというと、それは固定概念を持っているからでしょう。もっと柔軟性を持って、物事を見ていくのが大事だと考えています。
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もう一つ、物事を多面的、複眼的に見て情報を得ることも重要です。1wayから見ていたものを、1回で折れず、2way、3wayと次の手を使って見ていくことで、物事を多面的に捉え、情報の裏づけを必ず得て結論づけられる、そんな営業の仕方を社風にしていきたい所存です。
最後にメッセージを一言
「感謝」です。お客様にも、富士電機などの協力会社にも、これから当社に来てくださる未来の社員の皆さんにも、「心からの感謝」この一言に尽きます。

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